私もそうでした。
共働きの我が家が住宅ローンを4,800万円借りると決めるまで、何度「もうわからん」と思ったか。でも、実際に借りて、返済して、借り換えを検討して——今ならあのとき知りたかったことが、はっきりわかります。
この記事は、そんな我が家の実体験をもとにした住宅ローン選びの記録です。専門家の教科書ではなく、「実際に借りた人間のリアル」として読んでもらえたら。
この記事でわかること
① 借入額の考え方 → 4,800万円でも返せると判断した根拠と計算の視点
② 金利の仕組み → 1%違うだけで総返済額が数百万円変わる理由
③ 金利タイプの選び方 → 共働き夫婦が変動を選んだ理由と判断の考え方
④ 申し込みの流れ → 何をいつ準備すればいいか、迷わない手順
⑤ 住宅ローン控除の活用 → 夫婦でダブル活用して節税メリットを最大化する方法
⑥ 借り換えのタイミング → 「今が動き時か」を見極める3つの判断基準
①まず知っておきたい:住宅ローンの基本

住宅ローンとは、金融機関から住宅購入資金を借り、長期間(多くは35年)にわたって毎月返済していく仕組みです。
ポイントは3つだけ覚えれば最初は十分です。
- 借入額:いくら借りるか
- 金利:1%の違いが総返済額を大きく変える
- 金利タイプ:固定か変動か
- 返済方法:元利均等か元金均等か
この3つの組み合わせで、毎月の返済額も総返済額も大きく変わります。
②借入額の決め方——4,800万円借りてわかったこと

「いくら借りられるか」と「いくら借りるべきか」は、まったく別の話です。
よく言われる目安は年収の5〜7倍。ただ、共働き世帯の場合は収入合算で審査が通りやすい反面、どちらかが働けなくなったときのリスクを考慮する必要があります。
必要なものを積み上げた結果4,800万円になった経緯、そして実際に借りてみてわかったリアルをまとめています。
→ 【実例公開】住宅ローン4,800万円借りた結果|共働き家庭のリアルと注意点
③金利の仕組み——1%の差が総返済額を大きく変える

住宅ローンにおける「金利」とは、借りたお金に対して毎年かかる費用の割合のこと。
この金利がわずか1%違うだけで、総返済額は数百万円単位で変わる。
| 金利 | 月々の返済額 | 総返済額 | 1.0%との差額 |
|---|---|---|---|
| 1.0% | 約13.6万円 | 約5,700万円 | ― |
| 1.5% | 約14.7万円 | 約6,170万円 | +約470万円 |
| 2.0% | 約15.9万円 | 約6,680万円 | +約980万円 |
| 2.5% | 約17.2万円 | 約7,210万円 | +約1,510万円 |
1.0%と2.5%では、総返済額の差が約1,500万円。だからこそ「何%で借りるか」は住宅ローン選びで最も重要な判断のひとつだ。
どの金利タイプ(固定か変動か)を選ぶかは、次のセクション④で詳しく解説する。
④固定金利 vs 変動金利——我が家の選び方

住宅ローンで最初にぶつかる壁が「金利タイプの選択」です。
| 固定金利 | 変動金利 | |
|---|---|---|
| 金利水準 | 高め | 低め |
| 返済額 | ずっと同じ | 金利次第で変動 |
| 向いている人 | 安心重視・予算管理したい | 繰り上げ返済を積極的にできる |
我が家は最終的に変動金利×元金均等を選びました。その判断の経緯は、こちらの記事で詳しく書いています。
→ 住宅ローンは固定と変動どっち?元利均等・元金均等の違いと我が家の選び方
→ 住宅ローン、我が家はこう考えた|変動金利×元金均等を選ぶまで
⑤住宅ローンの申し込みから契約までの流れ

初めてだと「何から始めればいいの?」となりますよね。大まかな流れはこうです。
- 事前審査(仮審査)——物件が決まる前でも申し込める。複数行に同時申請OK
- 本審査 ——物件の売買契約後に申し込む。書類が多め
- ローン本契約 ——銀行との正式な融資契約。難しい名前だが、書類にサインする手続き
- 融資実行 ——銀行から住宅会社へ代金が振り込まれる。
- 工事着工・引き渡し——着工から完成まで数ヶ月〜1年ほど。完成後に鍵を受け取る
事前審査は早めに動くほど余裕が生まれます。我が家はモゲチェックでシミュレーションしてから金融機関を絞り込みました。
⑥住宅ローン控除——節税のしくみをざっくり理解する

住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は、ローン残高の0.7%が最長13年間、自分が去年払った所得税・住民税から戻ってくる制度です。
借入額が多いほど恩恵も大きいですが、年収や物件の条件によって上限が変わります。計算方法・早見表・具体例はこちらで詳しく解説しています。
→ 【2026年最新版】住宅ローン控除でいくら戻る?計算方法・早見表・具体例をシンプルに解説
⑦借り換えを考えるタイミングと判断基準

「借り換え」とは、今のローンをより条件の良いローンに切り替えること。
我が家は実際に借り換えを検討し、93万円得するという試算が出たので、借り換えに進みました。
借り換えが有効とされる目安は、一般的に次の3つが揃ったとき:
- 金利差が0.3%以上ある
- 残債が1,000万円以上ある
- 残返済期間が10年以上ある
ただし、手数料やコストも発生するので「総合的にいくら得か」で判断することが大切です。
→ 住宅ローン借り換えで本当に得する?我が家は93万円得をした
→ 住宅ローンの借り換え、まず何をした?シミュレーションから判断までの実体験
→ 【実体験】モゲチェックを使ってみた|借り換えシミュレーションの使い方と正直な感想
⑧まとめ——我が家が住宅ローンで大切にしたこと

4,800万円という金額は、正直怖かったです。でも、一つひとつ丁寧に調べて、シミュレーションして、専門家にも相談して——そうやって「納得して借りる」ことができました。
住宅ローンに「正解」はありません。金利タイプも、借入額も、返済方法も、その家庭の収入・生活スタイル・リスク許容度によって変わります。
この記事が、あなたの「自分たちに合った選択」を見つけるための、小さな道しるべになれたらうれしいです。
よくある質問(FAQ)
住宅ローンはいくらまで借りられますか?
一般的に年収の5〜8倍程度が目安です。ただし、無理なく返済できる額は年収の5倍程度とされています。共働きの場合は合算収入で審査できますが、リスク管理も重要です。
固定と変動、どちらが得ですか?
一概にどちらが得とは言えません。変動金利は現状低いですが将来の金利上昇リスクがあります。固定金利は安定しますが金利は高め。家庭の収入安定性・繰り上げ返済の余力によって選び方が変わります。
住宅ローン控除はいつから受けられますか?
入居した年の翌年(確定申告の時期)から受けられます。会社員の場合、2年目以降は年末調整で対応できます。
借り換えの手数料はどれくらいかかりますか?
金融機関や残債によって異なりますが、数十万円かかるケースが多いです。「借り換えで得する金額 > 手数料」となるかをシミュレーションで確認することが重要です。
【免責事項】本記事の情報は執筆時点のものであり、制度変更等により内容が変わる場合があります。税務・金融に関するご判断は、必ず税理士・ファイナンシャルプランナー等の専門家にご相談ください。
この記事は、我が家が実際に建てた経験をもとにまとめたものです。同じ状況でも担当者・エリア・時期によって体験は変わります。ひとつの「リアルな声」として参考にしてください。
