「DIYの人工芝は、2〜3年でボロボロになりますよ」
人工芝を調べていると、よくこの言葉を見かける。書いているのは、たいてい人工芝や天然芝の工事を請け負う業者のサイトだ。ただ、その多くは「工事を頼んでほしい側」の意見でもある。
それに、気になるのは「何年もつか」だけではないはずだ。素人が自分で敷いて、見た目はきれいに仕上がるのか。そもそも自分にできるのか——調べるほど不安が増えて、踏み切れない人は多いと思う。
我が家は4年前、素人の私が1人で、庭約47㎡に人工芝を敷いた。費用は総額128,708円。
その人工芝が、4年後どうなったか——全部見せる。買ったもの・金額・手順・失敗まで、「自分で敷こうか迷っている人」が知りたいことをまとめた。
結論:素人のDIY人工芝、4年経った今も現役

先に結論を書く。敷いてから4年、我が家の人工芝は今も問題なく使えている。張り替えも、補修も、一度もしていない。
- めくれ・剥がれ:一切なし
- 雑草:下に防草シートを敷いたおかげでほぼ生えない(端からたまに顔を出す程度)
- 水はけ:雨が降っても翌日には乾く
- 見た目:おおむねきれい。子どもが毎日走り回れる
ただ、変化がゼロというわけではない。人工芝は少しずつ「寝て」きていて、敷いた直後のふかふかした感触は薄れた。とはいえ、ブラシで芝を起こせば少しは戻るし、日々の生活で困ったことは4年間で一度もない。
「2〜3年でダメになる」は条件次第だ。4年使った我が家では、当てはまらなかった。ただし、それには理由がある。順番に書いていく。
買ったもの全リスト|総額128,708円の内訳
我が家が庭に人工芝を敷くのにかかった金額は以下のとおりである。
※2022年9月に購入した時点の金額。資材の価格は上がり続けているので、今はもう少し高くなる可能性がある
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 人工芝 メモリーターフ スウィート(1m×10m・芝丈20mm)×5本 | 101,750円(20,350円×5) |
| 防草シート+固定ピン(カインズ) | 23,490円 |
| 転圧機レンタル(半日) | 3,468円 |
| 合計 | 128,708円 |
人工芝は「メモリーターフ」というシリーズの、芝丈20mmの形状記憶タイプを選んだ。1m×10mのロールを5本、つまり50㎡分を購入し、庭の形に合わせてカットしながら約47㎡に敷いた。カットで余る切れ端が3㎡ほど出た計算になる。
防草シートはカインズの高密度タイプ。人工芝が何年もつかは、芝そのものより「下に敷く防草シート」と「固定するピン」で決まると思っていたので、この2つはケチらなかった。
約47㎡で総額128,708円——1㎡あたりに直すと約2,700円だ。業者に頼んで敷いてもらう場合の相場は、材料費込みで1㎡あたり6,000円〜13,000円程度と言われている。仮に中間よりやや高めの1万円で試算すると、47㎡で47万円前後になる。
→ 業者依頼:約47万円
→ DIY:約12.8万円
差額:約34万円
この金額の差が、DIYを選ぶ一番の理由になると思う。
※我が家が使ったのは同じメモリーターフシリーズの「スウィート(芝丈20mm・MTS20-0110)」。下記は現行で入手しやすい同シリーズ品だ。
防草シートと固定ピンは、カインズの高密度タイプ・u字ピンを使った。下記は同等品だ。
最大の失敗:庭を半年放置したら、地面がでこぼこになっていた

先に、我が家最大の失敗を書いておく。これから家を建てる人・建てたばかりの人には、ここだけでも持ち帰ってほしい。
我が家が人工芝を敷いたのは、入居から半年後だった。引き渡し直後の庭は、山砂がきれいに整地された状態だった。あのまますぐ敷けば、もっと綺麗に人工芝を敷くことができたはずだ。
ところが半年放置した庭は、雨に打たれ、人が歩き、地面がでこぼこになっていた。人工芝は下地のでこぼこがそのまま表面に出る。仕方なく、転圧機(地面を締め固める機械)をレンタルして、地面を固め直すところから始めることになった。
人工芝のDIYは、引き渡し直後にやるのが一番ラクで、一番きれいに仕上がる。整地された山砂の状態は、それ自体が最高の下地だからだ。我が家の仕上がりに多少の凹凸が残っているのは、腕の問題というより「半年待った」ことが原因だと思っている。これは、4年前の自分に一番伝えたいことだ。
転圧機も軽トラも、素人1人でなんとかなった

「転圧機」と聞くと、工事現場の機械をイメージして身構えるかもしれない。私も最初はそうだった。
実際にやったことはこうだ。建設機材のレンタル会社で転圧機を借りる——料金は半日で3,468円。運搬は、ホームセンターの軽トラレンタルを使った。買い物のついでに借りられるあの軽トラだ。転圧機を積んで帰り、庭を締め固め、返却まで、すべて私1人で完了した。手間はかかったが、「素人には無理」と感じる場面はなかった。
特別な資格も、人手も、業者の手配もいらなかった。「機械のレンタル+軽トラ」という組み合わせさえ知っていれば、転圧は素人でもできる。
実際の作業の流れ|防草シート→人工芝→ピン打ち

手順そのものはシンプルだ。我が家がやった流れをそのまま書く。
- 整地・転圧:地面の石や雑草を取り、転圧機で締め固める(引き渡し直後ならこの工程はほぼ不要)
- 防草シートを敷く:地面全体に敷き詰める。隙間があるとそこから雑草が生えてくるので、シート同士を少し重ねて隙間を完全になくすのがポイント
- 防草シートをピンで固定:シートがズレないよう、端と継ぎ目を先に固定する
- 人工芝を転がして仮置き:ロールを並べ、芝の向きをそろえる
- 庭の形に合わせてカット:端や曲線部分を切り合わせていく。一番時間がかかる工程
- 人工芝をピンで固定:端と継ぎ目を中心にピンを打ち込んで完成
4年経った今、めくれや剥がれが一切ないのは、防草シートとピンの固定を丁寧にやったおかげだと思っている。人工芝の見た目は「芝」で決まるが、何年もつかは「防草シートとピン」で決まる。ここは手を抜かないでほしい。
4年使ってわかったメンテナンスの実際

「人工芝はメンテナンスフリー」とよく言われる。4年使った実感としては、9割正しい。我が家が実際にやっているのはこれだけだ。
- たまのゴミ拾い:落ち葉や飛んできたゴミを拾う程度
- 端の雑草抜き:シートの切れ目からたまに生える。スッと抜ける量
- 気になったらブラシで芝起こし:寝てきた芝はブラシで起こすと戻る
草むしりも水やりも芝刈りもない。結果として、4年間で「やらなければ困るメンテナンス」はほぼなかった。実は我が家には、駐車場との境目の斜面にだけ天然芝を張った場所があるのだが、そこだけは夏場に月2回の刈り込みが必要で、庭の中で唯一手がかかるエリアになっている。正直、庭全体が天然芝だったらと考えるとぞっとする。
人工芝と天然芝の両方を4年並べて使った結論として、我が家のように庭の手入れに労力をかけたくない家庭には人工芝のほうが圧倒的に向いている。
余った切れ端の意外な使い道

カットで出た切れ端は、捨てる前に一つ試してほしい使い道がある。ポストの底に敷くのだ。
これはインスタで見かけて真似したものだが、郵便物が取り出しやすくなり、ポスト底の金属の隙間に手紙が挟まらなくなる。切れ端で十分できて、地味に満足度が高い。玄関マットの下や物置の棚板など、切れ端の使い道は探すと結構ある。
切れ端の使い道はポストだけではない。カットした残りを、ベランダの一角にも敷いてみた。

ベランダのコンクリートの汚れや黒ずみが、人工芝の下に隠れて見えなくなった。紫外線でベランダの床材が劣化するのを防げるらしいという話も聞いたことがある——真偽までは確かめていないが、汚れが目立たなくなった実感は大きい。
業者依頼とDIY、どっちを選ぶべきか

では結局、自分でやるか業者に頼むか。4年住んでみた今の本音で分けるとこうなる。
DIYが向いている人
- 費用を数十万円単位で抑えたい人(我が家は約47㎡で128,708円だった)
- 引き渡し直後で、庭がまだ整地された状態の人
- 週末の体力仕事を「家づくりの思い出」として楽しめる人
業者依頼が向いている人
- 地面が荒れている・水はけが悪いなど、地ならしの難易度が高い庭の人
- 仕上がりの美しさを最優先したい人(プロの下地処理はやはり別物だと思う)
- 作業にかける時間がどうしても取れない人
我が家は「多少の凹凸は許せる、その分30万円浮かせたい」という判断でDIYを選び、4年経った今もその判断を後悔していない。逆に、完璧な平面と美しい仕上がりを求めるなら、業者依頼が正解だと思う。どちらを選ぶにしても、「2〜3年でダメになるからDIYはやめておけ」という言葉だけで諦める必要はない——それがこの記事で一番伝えたかったことだ。
まとめ|人工芝DIYは「いつやるか」で難易度が変わる
- 素人1人のDIY人工芝でも、防草シートとピンをしっかりやれば4年経った今も現役(この先も使い続けるつもりだ)
- 費用は約47㎡で総額128,708円(1㎡あたり約2,700円・2022年当時の価格)
- 最大の教訓:敷くなら引き渡し直後がベスト。整地された山砂は最高の下地。放置すると転圧からやり直しになる
- 転圧が必要になっても、機材レンタル+ホームセンターの軽トラで1人で対応できた
結論として、DIYの人工芝はやり方とタイミング次第で、4年以上問題なく使える。
なお、人工芝を含む我が家の外構全体の費用は、外構費用295万円の内訳を全部公開した記事にまとめている。「外構全体でいくらかかるのか」を知りたい方はそちらもどうぞ。庭の広さや配置の前提が気になる方は32坪4LDKの間取り全公開の記事も参考になるはずだ。
この記事は、我が家が実際に人工芝を敷いた経験をもとにまとめたものです。同じ製品・同じ手順でも、庭の状態や環境によって結果は変わります。ひとつの「リアルな声」として参考にしてください。
