「無理なく続く暮らし」を考えた家づくり③毎日の食卓を続けるために決めたキッチンまわり

間取りや収納をはじめとするキッチンまわりを考えるとき、
「毎日の食卓が、無理なく続くかどうか」
それが私にとっていちばん大切な基準になりました。
食卓は、キッチンから始まります。

注文住宅、建売住宅、マンション。
見学に行くたびに、まず確認していたのはキッチンでした。

実際に立ってみて、振り返り、数歩歩いてみる。
自分が料理をしている姿を思い浮かべながら、動きを確かめていました。

マンションのキッチンは、戸建てと比べるとややコンパクトな印象もありました。
それでも、当時暮らしていたアパートのキッチンよりは十分に広く、
日々の食事準備や週末の作り置きも楽になりそうだと感じました。

そのため、戸建てかマンションか、新築か中古かという選択が、キッチンだけで大きく左右されることはありませんでした。

私がキッチンに求めたのは、

・料理の途中で、物を置ける場所があること
・食材を広げても作業できるスペースがあること
・家族の様子を感じながら料理ができること

そんな、毎日の小さな使いやすさでした。

最終的に今の土地でスマートスタイルの規格住宅を建てると決めたあとも、
間取りを選ぶ段階で私がいちばん気にしていたのはキッチンまわりでした。

今回は、その軸がどんな間取りや仕様につながったのかを書いてみたいと思います。
最後に我が家のキッチンの参考サイズも載せています。


1.まとめ買いを前提にした収納と動線

わが家は、週末にまとめ買いをする生活です。

だからこそ考えたのは、「どうすれば仕事のある平日が楽になるか」ということでした。

まとめ買いした食材が増えても、キッチンが雑然としないこと。
冷蔵庫や収納スペースに無理なく収まること。
そのために、作り置きをしても余裕がある600Lの冷蔵庫が置けるスペースを確保しました。

そして冷蔵庫の位置は、玄関に近い場所に変更しました。
間取り図で「物入」と表示されていた場所と、キッチンコンロ側のスペースを入れ替えた形です。

お客さんから見えにくい位置に冷蔵庫を設置するという提案もありましたが、
わが家ではそれよりも、買い物から帰ってきたときにすぐに冷蔵庫へしまえる方が楽だと考えました。
買い物かごいっぱいの荷物を持って帰ると、冷蔵庫までの数歩の距離でも意外と大きな違いになります。

また、わが家の買い物量やストック量を考えると、カップボードの収納で十分間に合いそうだと感じました。
そのため「物入」と表示されていた折れ戸付きのパントリーは、なくても大丈夫だろうと判断しました。

その分のスペースを、キッチンのそばの小さな作業スペースに使うことにしました。


2.子どもを見守れる対面キッチン

アパート暮らしのころ、対面キッチンは私にとって安心できる存在でした。
子どもが小さいうちは、リビングで遊ぶ姿や眠る姿を見ながら料理ができることが、大きな安心につながっていました。

子どもが少し成長してからも、「ねえ、見て見て!」と呼ぶ声に、すぐ応えられる距離。
その経験から、キッチンで作業しながらもリビングにいる家族が見える配置であることは、
私にとって効率以上に大切な条件でした。

わが家は片側が壁についた対面キッチンです。
通路幅は105㎝と、少し広めにとりました。
子どもがさみしくてキッチンに来ることもあるだろうし、
食事の準備を家族みんなですることも出てくるだろう(そうだといいな)とも思ったからです。

さらに意識したのが、水回りの位置です。
キッチンの横に洗面所とお風呂を配置する間取りの企画住宅を選びました。

子どもたちが自分たちだけでお風呂に入るようになったら、
きっと「ママ、ちょっと来て!」と呼ばれることもあるだろうと思いました。

シャワーを取ってほしい。
タオルを持ってきてほしい。

そんなとき、遠い廊下を走るのではなく、すぐに行ける距離であること。
その距離感が、日々の小さな負担を減らしてくれると考えました。


3.キッチンのそばに、小さな作業スペース

本来であれば、折れ戸付きのパントリーになるはずだったスペース。
その場所を、小さな作業スペースにしました。

保育園から持ち帰るお便りを確認したり、提出書類を記入したり。

キッチンの一角にその場所があれば、料理の合間に済ませることができます。

また、自分のものを少し置ける小さな居場所がほしいとも思っていました。

広さは決して十分とは言えません。

それでも、キッチンの近くにあることで、家事の合間にも使いやすい場所になりました。


4.仕様は、暮らし方から決まっていった

キッチンはLIXILの標準仕様です。
ランクを上げることもできましたが、標準仕様でも十分に贅沢なキッチンだと感じました。

キッチンの横幅は約265cm。
日常の料理や週末の作り置きをするには、わが家には十分な広さだと感じています。

細かな仕様についても、「無理なく続くかどうか」を基準に考えました。

コンロはIHです。フラットで拭き掃除がしやすく、日々の手入れの負担が少ないところに魅力を感じました。
ガスの火力にも魅力を感じていましたが、わが家では安全面を優先しました。

キッチンの高さは85cmです。
(身長157cmの私でも、無理なく作業できる高さでした。)

また、コンセントの位置は少し悩みましたが、カップボードの中央に2口コンセントを2か所設置しました。
現在は炊飯器、トースター、電子レンジを使っていますが、今のところ不便は感じていません。

こうした小さな仕様も、毎日の暮らしを少しでも楽に、安心して続けていくための選択でした。

正解の間取りを探したのではなく、
わが家に合う形を選びました。

それが、今回の家づくりでいちばん大切にしていたことです。
そうして、毎日の食卓を支えるキッチンまわりが形になっていきました。

わが家のキッチンサイズ(参考)

参考までに、わが家のキッチンまわりのサイズを書いておきます。

・キッチン幅:約265cm
・キッチン高さ:85cm
・通路幅:約105cm
・冷蔵庫:600L
・コンセント:カップボード上に2口×2か所

実際に暮らしてみて感じているキッチンの使い心地については、次回もう少し詳しく書いてみたいと思います。

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