結論から述べると、わが家では各部屋のクローゼットに扉がなくても、暮らしに支障はなかった。
これはあくまで、共働きで生活動線を重視するという、わが家の暮らし方に合っていたという前提である。
クローゼットの扉は「必ず付けるもの」と思われがちだが、実際に暮らしてみると、必須ではないケースもあると感じている。
部屋の広さや動線を優先したい場合には、扉がない方が使いやすい場面も少なくなかった。
本記事では、クローゼットの扉を付けなかったことで感じたことを、メリット・デメリットの両面から整理している。
クローゼット計画を考える際の、一つの選択肢として参考になれば幸いである。
本記事のまとめ
- クローゼットの扉は、暮らし方次第で省くこともできる
- 部屋の広さや生活動線を優先する場合、扉がない方が使いやすいこともある
- 扉をなくすことで、コストや掃除の手間が軽減された
- 一方で、生活感が出やすいというデメリットもある
- 来客の頻度や収納量によっては、扉があった方が向く家庭もある

① クローゼットの扉がなくてもいいのでは?と思った理由
■アパートでの暮らしで感じていた違和感
家づくりを考える前、アパート暮らしの中でクローゼットの扉について次のような不満を感じていた。
- 開け閉めが手間に感じられ、結局いつも開けたままになっていた
- 扉の開閉スペースを確保する必要があった
- 扉のレールや隅にほこりが溜まりやすく、掃除がしにくかった
- クローゼット内に収納家具を入れようとすると、扉が干渉して入らないことがあった
「閉めるための扉」が、必ずしも便利に機能していないと感じていたことが出発点である。
■子ども部屋の広さとの関係
将来、子ども部屋になる予定の部屋は、決して広いとは言えない間取りであった。
そのため、
- 扉による圧迫感を減らしたかった
- 扉を開閉するためのスペース(デッドスペース)をなくしたかった
- ベッドや机など、家具配置の自由度を高めたかった
という理由から、扉をつけない選択をした。
また、すぐに子どもが使用する部屋ではなかったため、ロールスクリーンもあえて設置せず、必要になった段階で検討することにした。
■コスト面での判断
クローゼットの扉は、1か所あたり約4万円かかる仕様であった。
一方、ロールスクリーンであればその半額程度で済む。
家づくり全体で見ればわずかな差ではあるが、コスト削減も判断材料の一つであった。
主寝室にもロールスクリーンを設置したが、ほとんど使用していないため 「なくても問題なかったのでは」と感じる場面もある。

② わが家で扉をつけた場所・つけなかった場所
わが家では、場所ごとに以下のような判断をした。
- 子ども部屋2室:扉・ロールスクリーンともになし
- 主寝室のクローゼット:ロールスクリーン
- 玄関のシューズクローク:ロールスクリーン
- 廊下の収納棚:扉あり
- リビングと蔵収納の境目:扉あり
- キッチン横の収納予定スペース:妻の作業スペースとしたため扉なし
「すべて統一する」のではなく、
人目につきやすい場所かどうか、用途は何かを基準に決めた。
③ 暮らしてみて感じたこと
■メリット
- 共働きで忙しい毎日の中では、ワンアクション減るだけでも快適さを感じられる
- 掃除がしやすく、ほこりも溜まりにくい
- 寝室ではクローゼットぎりぎりの位置までベッドを配置しているが、もし扉があれば、この配置は難しかったと思っている
■デメリット
- 収納が常に見える状態になるため、生活感が出やすい
- 物が増えると、想像以上に雑然と見えてしまう
- 来客時にロールスクリーンで目隠しをすると、普段と勝手が違うため、子どもたちが靴を探しにくくなり、スクリーンの下をくぐって出入りすることもある
④ この選択が合う人・合わない人
この感想は、共働きで生活動線を重視した我が家の場合である。
- 来客が多い家庭
- 見た目のすっきり感を重視したい場合
- 物を多く所有している場合
- 季節飾りやストック品が多い家庭
こうした場合は、クローゼットに扉があった方が向いている可能性も高い。
わが家は、理想にはまだ遠いものの、
「できるだけ物を持たない暮らし」を目指している途中段階でもある。
その前提があるからこそ、扉なしという選択が成り立っている。
まとめ
クローゼットの扉は「付けるのが当たり前」と考えがちだが、
暮らし方や価値観によっては、なくても十分に成り立つ場合がある。
大切なのは、見た目の正解ではなく、
自分たちの生活にとって何が快適か、続けやすいかを基準に考えることである。
クローゼット計画を考える際の、一つの判断材料になれば幸いである。
